福島県須賀川市梅田
Road Map :東北道を須賀川ICで下りてR118を西進し、長沼から
県道29号線に入り、滝集落から道標に従い林道に入る。
Route Map:林道通行止ゲートから林道を歩き、林道終点から沢を歩く。
『 東北の滝 』 渓谷に入ってからの道は余りにもデンジャラスであった。それなりの装備が必要。
幻の大滝
滝へ達する登山道の困難さが ”幻の大滝”の名前の謂われを実感出来た。たかが滝見と言えど、今回の様に油断しては行けないことを改めて実感
出来た。今回は滝見よりデンジャラスな渓谷歩きが楽しかった気がする。
濡らしてしまったTシューズは古新聞紙をくしゃくしゃにして靴の中に
詰め込めば一晩で殆ど乾くことは経験済みなので、これは何とかなる。
幻の大滝 (落差80m)
二岐山への登山口に行くべく、R118を走っていると”幻の大滝”の道標が立っていた。”幻の大滝”のことは何かで見たことがあり興味があるので、時既に15時を廻っているが、行ってみることにした。
どうせ、遊歩道を歩くだけだろうとTシューズで挑んだのが災いし、幾度かの渡渉で靴はびしょ濡れになってしまった。
まぼろしのおおたき
大滝川渓流
散策時間:往復1時間28分
林道終点までは普通にTシューズで歩けたが、渓谷に入ってからは
登山靴、又は長靴が必要だった。
車止め横の看板にも注意点が書かれていたが、これも読んでいなかった。
林道入口にあった案内板には、それなりの服装と書かれていたが、まったく読んでいなかった。
車でも充分走れる林道を急ぎ足で進んで行く。
林道にしっかり施錠されたワイヤーロープが張られ車止めされていた。
ここに車を停めて歩くことにする。この時点で登山靴に履き替えるのが
面倒臭く、林道を歩くだけだろうの軽い気持ちでTシューズで歩くこと
にした。15時41分に歩き始める。遅い時間なので早く引き返すこと
だけを考えていた。
道標には1.5kmと書かれており、まだ先は長い。
簡単にロープを張っただけの2つ目のゲートがあったが、
徒歩で来ているので無意味な様な感じがした。
林道後半では落石個所が多くなり、頭上注意である。
立派な道標が頻繁に出て来るのでハイキングコースの様に思えて来る。
林道は沢にぶち当たり終点となる。登山道は対岸にあり、
行き成り渡渉となっていた。
この時点で登山靴を履いて来なかったことを後悔するが、後の祭りである。
飛び石の設置も無く、靴を濡らさない様に注意して渡渉する。
渡渉は1回で済まなかった。 次に左岸に渡る。
後450mと書かれた道標が立っていた。 この後の450mが曲者だった。
3回目の渡渉は飛び石が無く、靴を濡らさないと渡れなかった。
登山靴なら靴の中を濡らさずに渡れたのにと悔やまれる。
4回目の渡渉も飛び石は無く、しかも沢底はヌルヌルに良く滑る。
5回目の渡渉はロープが張ってあったが、このロープが緩々で役に立たなかった。
渡渉してからの左岸歩きが困難となる。
5回目の渡渉の飛び石状態。浮石もあるので確認が必要だった。
右岸歩きは崖をへつる様に進むが、苔生して滑り易いので気が抜けない。前方に大きな滝が見え出した。
滝を目の前にして沢はゴルジュ状になり、沢に入らなければ進めなくな
ってしまった。 ここからは登山靴でも無理で、長靴が必要な状態だ。
夏なら靴を脱いで進むのであるが、気温5℃ではそれはしたくなかった。
滝壺まで行くことが出来なかったが、少し遠目から見た落差80mの段瀑である ”幻の大滝” 滝の最上部が確認出来なかったがとても
落差が80mもあるとは思えない。 落差も幻かも知れない。
往路で味わった恐怖を時間も経たない内に復路でも味わう。
中途半端ながら滝を見ることが出来て、日が暮れない内に引き返す。
ここの岩のへつりには錆びて切れそうなくさりが設置してあった。
この先の弛んだロープも曲者であった。
後は林道を淡々と引き返すのみだが、日が暮れて来た。
4回の渡渉を繰り返し、5回目の渡渉で林道に戻る。
復路はペースが速く39分で車に戻ることが出来た。 Tシューズは
びしょ濡れになってしまったが、ケガが無かったのは幸いだった。
今日の温泉 幻の大滝は寄り道だったので、再び二岐山への登山口に移動しようとすると、藤沼湖畔に日帰り温泉があったので寄ってみると入浴料350円だったので、ここで2日分の垢を落とすことにした。
'16年度の関東遠征